為替に特化するヘッジファンド、ハザーセージ・キャピタル・マネジメント(運用資産6億5000万ドル=約760億円)が運用する主力ファンドの一つは、年初から今月16日までの運用成績がプラス41%となった。

  この「ハザーセージG10マクロ・アクセス・ストラテジー」は同期間で、シティグループがカバーする26の為替特化型ヘッジファンドの中で成績1位。パフォーマンスが上がった背景には米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利以降の急激なドル高がある。次期大統領の政策が経済成長を促してインフレをあおり、利上げが続くとの見方からドルは上昇。ハザーセージの別のファンド「G10デーリー・アクセス」の年初からの成績は約11%となっている。

  ハザーセージの創業者で最高投資責任者のビル・リップシュッツ氏はブルームバーグが入手した投資家向け書簡に「ドル一段高の次なる局面が始まった」と記述。「為替市場によくあるように、相場の再評価は急ピッチで進み、規模も大きい。新政権が公約とした大規模なインフラ投資や法人減税、規制緩和の組み合わせがドル高に拍車を掛けた」としたほか、財政刺激や力強い経済成長およびインフレはドルにとって「間違いなくプラス」とも説明した。

  ヘッジファンド・リサーチの指数によれば、為替特化型ヘッジファンドの1ー11月のリターンは平均でプラス1.2%と、2010年以降では最良の1年になりそう。ハザーセージの広報担当はコメントを控えた。

原題:Lipschutz’s Hathersage Earns 41% in Currency Strategy for 2016(抜粋)

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