「コマツの名を挙げていただいて、大変感謝している」。米国の次期大統領に就任するドナルド・トランプ氏が選挙期間中にコマツを名指しで批判したことに対して、同社の大橋徹二社長はこう返した。

  トランプ氏は大統領選挙期間中、円安で輸出攻勢をかける日本製品に米国での雇用が奪われているなどと批判した中で、具体的にコマツの社名を取り挙げた

  大橋社長は21日の報道各社との会見で、トランプ氏の発言をきっかけに、コマツを知らなかった顧客にも社名が浸透したとして知名度の向上につながったと指摘。その上で「米国では工場も持っており、全体で約6000人を雇用している。そのことには誇りも持っており、現地のトップもアメリカ人だ」と現地に根差した事業展開であると説明した。

  トランプ氏が米国内での大型インフラ投資の方針を掲げていることに関しては、「トランプ大統領就任でインフラ投資が出てくるのかはっきりと分からないが、インフラ老朽化の更新が続くならばそこそこの建機需要は確保できる」と述べた。

  中国での建機需要が落ち込んでいる現在、コマツにとって北米は最大の売上高を稼ぐ市場。米国では第二次世界大戦後に作られた道路や橋などのインフラ施設の老朽化対策が急務といい、「大統領が誰になろうがインフラ老朽化の更新は行わなければならない」と期待を示した。

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