中国当局はあらためて人民元の下落を抑えようとしているが、今のところ元の弱気派の姿勢を変える効果はほとんど出ていない。

  トレーダーは流動性が逼迫(ひっぱく)する中で人民元の先行きにますます悲観的になっており、一段安を見込む動きが加速している。オフショア人民元のフォワード契約における現在と1年先の水準の差は月間ベースで記録的な広がりとなりそうなほか、対ドルで元を売る権利を付与するプットオプションのコールに対する上乗せコストは半年ぶりの高い水準を付けた。

  流動性が引き締まる中、人民元は資本流出と米利上げペースの加速、国内金融市場をめぐる懸念の三重苦に陥っている。元相場はこのままいけば年間ベースで20年余りぶりの大幅な下げとなる。新年を迎えれば個人による外貨両替の上限がリセットされるため、ストラテジストらは元安が今後加速する可能性があると指摘している。また、トランプ次期米大統領は中国からの輸入品に対して45%の関税を課すと主張している。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は「人民元の先安感は強まる一方だ。元の弱気派は売りポジションを積み上げている」と分析。「資本流出と外貨両替のリセットをめぐる懸念を踏まえると、元安圧力は今後も続き、さらに強まる可能性さえある」と話した。

原題:Yuan Bears Strike as Capital Outflows Override PBOC Support (1)(抜粋)

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