21日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  アドバンテスト(6857):前日比8%高の1817円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1330円から2503円に上げた。足元でサーバーやスマートフォンからのフラッシュメモリの高速化要求は強く、テストニーズが拡大していると指摘し、メモリテスタの需要は18年3月期以降、大きく盛り上がると予想した。2018年3月期営業利益予想を237億円から287億円に、19年3月期は304億円から363億円に増額した。

パナホームの戸建て住宅
パナホームの戸建て住宅
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  パナホーム(1924):13%高の986円。パナソニック(6752)が株式交換で完全子会社化すると20日に発表。パナホーム1株にパナソニク0.8株を割り当てる。パナソニク20日終値1262円から算出した理論価格は1009円で、これにさや寄せする形で株価が上昇。同じくパナソニク0.68株を割り当てるとしたパナソニックデバイスSUNX(6860)の理論株価は858円で、終値は10%高の833円。

  愛知製鋼(5482):4.2%安の5000円。野村証券は17年3月期の営業利益予想を130億円から110円へ減額(会社計画は前期比2倍の120億円)、来期も145億円から135億円に見直した。足元の円安や原油高は電力料金などの上昇を通じコスト増につながると分析。他の特殊鋼メーカーと異なり、高炉の溶銑コスト上昇の影響も部分的に受けるため、鉄鋼業界の中で投資魅力は相対的に低いとも指摘した。投資判断は「中立」を維持。

  ジャパンディスプレイ(6740):2.5%高の366円。21日朝のNHKによると、産業革新機構は同社への支援をきょうにも正式決定する。岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは電話取材で、再度の報道で確実性が高まり、事業面での安定成長と財務リスクの解消が期待されていると指摘。主力銀行の融資枠の再開で短期的な資金不足の不安がなくなるとみる。

  日産自動車(7201):2.8%高の1201.5円。野村証券は日系完成車のトップピックとして推奨し、目標株価を1600円から1860円に上げた。投資判断は「買い」を継続。北米でのシェア拡大や三菱自動車との協業によるASEANの改善などを評価したほか、17年3月期の配当利回りも4%超と下値リスクも限定されていると指摘した。来期の中国減速リスクを考慮しても株価は割安との見方を示した。

  ファーストロジック(6037):4.9%安の2152円。いちよし経済研究所は、第2四半期以降は投資強化で利益率が低下する可能性には留意が必要と指摘した。第1四半期決算は公告サービスなどの伸長や新規採用などにより予想を大きく上回ったが、物件掲載数の増加ペースは鈍化しているほか、会社側は先行投資強化の方針を維持しており、先行投資フェーズとしての見方は不変とみる。

  ダブル・スコープ(6619):4.5%安の1703円。モルガン・スタンレーMUFG証券や大和証券投資信託委託といった機関投資家が同社株の保有数を減らしていたことが大量保有報告書で明らかになり、株式需給の悪化が懸念された。

  テレビ朝日ホールディングス(9409):1.9%高の2281円。野村証券は投資判断を「ウエート下げ」から「中立」に引き上げた。18年3月期業績は良好な放送収入に制作費の削減が加わり好調と予想。業績悪化リスクは後退し、業績の安定期に入ると判断した。

  東京建物(8804):1.3%高の1599円。新規ハイブリッドファイナンスによる280億円の資金調達と既存ハイブリッドファイナンスの償還を20日に発表。クレディ・スイス証券はリポートで、公募増資の可能性が消滅し、金利コストも低下することから今回のリファイナンスは非常にポジティブと評価。金利コストは8億円程度低下、EPSを2%程度引き上げる要因と試算した。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

  トラスト・テック(2154):2.2%高の1664円。みずほ証券は投資判断「買い」で調査を開始した。派遣技術者数の増加ペースは業界平均を大きく上回っている上、中堅・中小の派遣会社のM&A戦略は奏功していると分析。高水準の技術者数の増加で同業他社を上回る増益が続く見込みと予想した。目標株価は2200円に設定。
  
  ERIホールディングス(6083):3.7%安の788円。17年5月期の営業利益計画を6億3200万円から前期比26%減の4億2100万円に下方修正した。6-11月期に確認検査事業の売り上げの伸びが想定を下回ったほか、大型の既存建築物の調査診断業務の受注減少でソリューション事業の売り上げが下振れたことが響く。

  佐鳥電機(7420):2.9%安の716円。17年5月期の営業利益計画を7億5000万円から6億円に下方修正した。産業向け製造装置など電子機器の販売減を見込む。

  日本信号(6741):5.9%高の1016円。発行済み株式数の4.4%に当たる300万株、金額で30億円を上限に自社株買いを行うと20日に発表した。

  UTグループ(2146):13%高の950円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「買い」、目標株価1600円で調査を開始した。製造派遣市場の拡大が見込まれ、人材供給力の高さが費用効率化とシェア拡大をもたらす点を評価。17年3月期営業利益は前期比46%増の36億円と会社計画25億円を上回ると試算。18年3月期は52億円と過去最高益更新すると予想した。

  イノベーション(3970):21日に東証マザーズ市場に新規上場した。成果報酬型の比較・資料請求サイト運営など法人向けインターネットマーケティング支援を展開する。公開価格の2770円に対し2.3倍の6380円買い気配で取引を終えた。

  グレイステクノロジー(6541):東証マザーズ市場に新規上場。初値は公開価格比2.3倍の7130円。産業機械を中心とした各種マニュアルの作成・管理・運用を行う基幹システム「e-manual」を提供する。終値は5650円。

  セグエグループ(3968):東証ジャスダック市場に新規上場した。ITシステムの構築に必要なセキュリティ製品やITインフラ製品の設計、販売、構築、保守サービスなど手掛ける。公開価格の1700円に対し2.3倍の3910円買い気配で取引を終えた。  

 

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