モルガン・スタンレーは顧客資金を不適切に利用しコスト低減を図ったと米証券取引委員会(SEC)から指摘された問題の決着で、750万ドル(約8億8400万円)を支払う。

  SECの20日の発表資料によると、モルガン・スタンレーは2013年3月から15年5月にSEC規則に違反。関連会社との取引を利用し、顧客の準備金勘定に置く必要のある金額を減らしたという。顧客の資金や証券を分別して証券会社が経営破綻した場合に速やかな返還を可能とすることを意図した要件に反したとするSECの指摘について、モルガン・スタンレーは肯定も否定もしなかった。

  SECの複合金融商品部門の責任者マイケル・オズナトー氏は声明で、「顧客保護ルールはブローカーディーラーに預けられた投資家の資金や証券の安全性を万全にする極めて重要なセーフガードを確立するものだ」と述べた。

  モルガン・スタンレーの広報担当、マーク・レーク氏は発表文で、「今回取り上げられた問題の是正に直ちに乗り出すとともに管理や手続きを向上させた」と説明。「加えて、当社は顧客の準備金勘定で必要とされる水準よりもはるかに大きな金額を維持しているため、顧客は危険にさらされなかったと考える」との見解を示した。
  

原題:Morgan Stanley Fined Over Use of Customers’ Cash to Lower Costs(抜粋)

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