米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げやインフレ上昇は気にしなくていい。現時点で債券投資家が最も気に病んでいるのは政治だ。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)・メリルリンチのグローバル調査部門が19日発表したリポートによると、投資適格級債券の投資家68人の30%以上が今後1年間の最大の懸念として政治のポピュリズム(大衆迎合主義)を挙げた。ドナルド・トランプ氏が米大統領選で予想外の勝利を果たす前の10月に行われた同様の調査では、この割合は9%にすぎなかった。

  この大統領選や欧州連合(EU)離脱が選択された英国民投票で、投資家は裏をかかれた。今年の二の舞を避けようと、投資家は2017年にサプライズが続く可能性に備えている。来年はフランス、オランダ、ドイツで大きな選挙が控えている。

  バーナビー・マーティン氏率いるBofAメリルリンチのアナリストらは、顧客向けの調査リポートで「12月の調査はほぼすべての項目で『ポピュリズム』への警戒があらわだった」とし、「投資家は2017年にポピュリストがさらに台頭する事態に備え、ポートフォリオを微調整した」と指摘した。

  今回の調査によると、償還期間が10年を超える社債のロングポジションを投資家は10月以降に54%減らした。債券利回りの上昇を最大の懸念に挙げた投資家は13%と、10月の6%から上昇した。

原題:Bond Investors Now Losing Most Sleep Over Rising Populism (1)(抜粋)

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