ロシア銀行(中央銀行)は、ドイツ銀行でロシア株式トレーディングデスクの責任者を務めていたユーリー・ヒーロフ氏が2013年から15年にかけ「大規模な」市場操作に関与した疑いがあることを明らかにした。ヒーロフ氏は自らの親族名義の口座を開設し、不正なトレーディングに利用していたという。

  ロシア中銀の20日の発表によると、ヒーロフ氏はドイツ銀行ロンドン支店の名義で取引を予約した後、数分以内に親族名義の口座で株式を売り買いして個人的な利益を上げていた疑い。同中銀はドイツ連邦金融監督庁(BaFin)と調査で協力し、事件は複数の司法当局に付託された。

  ヒーロフ氏には電話で連絡がついたが、今回の調査についてコメントを控えた。ロシア中銀で市場違反監督部門の責任者を務めるワレリー・リャフ氏によると、2013-15年に行われた3000億ルーブル(約5800億円)もの不正取引で、ヒーロフ氏とその親族は約2億5500万ルーブルを稼いだとみられる。

  ドイツ銀行はロシアの支店で「ミラートレード」と呼ばれる不正が行われた疑いで米当局の調査を受けているほか、住宅ローン担保証券事業、為替市場での操作共謀など複数の規制問題を抱えている。リャフ氏は記者団に対し、ヒーロフ氏の件はミラートレードとは関連がないとの認識を示した。

原題:Ex-Deutsche Bank Russia Trader Accused of Stock Manipulation(抜粋)

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