麻生太郎財務相は20日の閣議後会見で、2016年度第3次補正予算案の概要を発表した。災害対策費や自衛隊関連経費として約6000億円の追加歳出を計上する。財源は建設国債の発行や税外収入の活用、既定経費の削減でまかなう。政府は17年度当初予算案とあわせて、22日の閣議で決定する。

  3次補正では税収の下振れを受けて1.7兆円の減額も実施。歳入不足となった部分の財源は赤字国債の増発で対応する。16年度当初予算の税収見通しは57兆6040億円だった。麻生財務相は、税収が当初見込みを下回った理由として円高傾向にあった為替相場を挙げた。

  一方、ブルームバーグが関係者から入手した資料によると、17年度予算案の総額は97兆4500億円。一般歳出は前年度当初比で5300億円増の58兆3600億円、国債費は同800億円減の23兆5300億円とした。新規国債発行額は34兆3700億円で、うち赤字国債は28兆2700億円、建設国債は6兆1000億円。税収は同1100億円増の57兆7100億円と見積もった。金額はいずれも程度。公債依存度は35.3%で、前年度当初を下回った。

  麻生財務相は17年度予算を通して、給付型奨学金など1億総活躍関連施策のほか、科学技術振興や公共事業など成長分野への重点化を行っていきたいと説明。一般歳出の伸びを経済・財政再生計画で目安とされている5300億円に抑えたことで「経済再生と財政健全化の両立を実現」できたと語った。税収見通しをめぐっては、米大統領選後に円安が進んでいることなどを指摘した上で、「決して甘いとは思っていない」と話した。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE