オーストラリア準備銀行(中央銀行)は20日公表した今月の金融政策決定会合(6日開催)議事録で、金利据え置きの判断について、労働市場のモメンタムの「大きな不確実性」と、シドニーやメルボルンで再び上昇している不動産価格とのバランスを図ったと説明した。

  議事録は、豪中銀の5年にわたる緩和サイクルが資産価格や家計債務に与えた影響について政策委員会内で議論が続いていることも明らかにした。豪中銀は今月の会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.5%に維持。鉱業投資縮小の影響を和らげ、物価押し上げを狙った。

  豪中銀は議事録で、「成長支援とインフレ目標達成における低金利の恩恵と、家計のバランスシートへの潜在的リスクとのバランスを取ることを目指している」と指摘。「メンバーはこうしたバランスについて検討を続ける必要があると認識している」と説明した。

  資源投資からサービス輸出への経済のシフトを促すための金融緩和政策で借り入れに拍車が掛かり、家計債務は記録的水準に膨らみ、東海岸の不動産価格は極めて高い水準に達している。9月に就任したロウ総裁は金融の安定に一段の重点を置いていることを示唆しており、市場は追加利下げを見込んだ投資を縮小している。

原題:RBA Balanced Weaker Jobs, Strong Housing in Decision to Hold (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE