20日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  東京製鉄(5423):前日比3.2%高の909円。メリルリンチ日本証券は目標株価を810円から970円に上げ、投資判断「買い」を継続した。想定以上の鋼材市況の上昇、来期以降の鋼材マージンと鋼材数量の見通し引き上げを踏まえ、2018年3月期の営業利益予想を155億円から185億円に増額した。会社側は19日、H型鋼とホットコイルの販売価格をトン当たり前月比5000円上げた。値上げは2カ月連続。

  ブイ・テクノロジー(7717):8.2%高の1万2740円。海外大手フラットパネルディスプレイメーカー複数社から、総額180億円の製造装置の受注したと20日午後に発表。来期以降の業績に貢献する見通し。

  東京電力ホールディングス(9501):3.7%安の516円。20日午後の共同通信によると、世耕弘成経済産業相は閣議後会見で同社への政府支援について、基本的にはこれ以上ない、経営努力で対応をしてもらうと述べた。SMBC日興証券の塩田英俊シニアアナリストは電話取材で「反射的に突き放されたような印象で捉えられ、嫌気されている可能性がある」との見方を示した。さらに「直近で株価が上昇していたこともあり、冷静になるとリスクを気にし始めた」とも指摘。前日の新潟県知事と経産相との会談で「知事から示された3つの検証も、クリアするのはなかなか厳しい印象」と話した。

  ヤマハ発動機(7272):3.7%安の2684円。ジェフリーズ証券は投資判断を「買い」から「ホールド」、目標株価を3000円から2750円に下げた。円安による多大な恩恵にもかかわらず、米国のROV事業とアジアのオートバイ事業の回復は予想よりも遅れていると指摘。為替想定を1ドル=105円から110円に変更したものの、2016年12月期の営業利益予想を1100億円から1080億円(会社計画は前期比13%減の1050億円)、来期を1300億円から1200億円に減額した。

  SUMCO(3436):3.4%安の1507円。大和証券は投資判断を「3(中立)」から「4(アンダーパフォーム)」に下げた。為替前提を1ドル=115円としても、現行株価は17年12月期の予想PERで29倍に達し、割安感なく、上昇余地に乏しいと分析した。収益拡大には労働生産性の改善が必要とし、競合大手の信越化学工業(半導体シリコン事業)との収益性乖離(かいり)もまだ大きいとみている。新たな目標株価は1360円。

  東芝(6502):1.1%安の458.2円。東京証券取引所は19日、特設注意市場銘柄の指定を継続した。コンプライアンスの徹底などでさらなる取り組みを必要とする状況が存在している、と判断。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「年内で解除されるとの期待もあった。特設注意市場銘柄では上場廃止リスクが払拭(ふっしょく)されない」と電話取材で述べた。 

  イビデン(4062):3.7%安の1623円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「売り」に下げた。今期の特損計上後の再成長戦略はPCB(プリント配線板)とCSP(小型・薄型パッケージ)の収益拡大再トライが前提のため、不透明感が強いと分析。円安の恩恵もセクター相対で小さく、償却費減でキャッシュフロー改善も抑制されるとし、18年3月期の営業利益は100億円と会社目標140億円に届かないと予想した。

  イトーキ(7972):5.1%安の799円。16年12月期の営業利益計画を45億円から前期比43%減の24億7000万円に下方修正した。オフィス関連事業での新商品投入の遅れに加え、設備機器関連事業での大型設備意欲の減退が響く。

  東邦ホールディングス(8129):3.6%安の2307円。SMBC日興証券では、想定以上の販売価格低下やC型肝炎治療薬の販売予想下振れなどを織り込み、17年3月期の営業利益予想を190億円から148億円に減額した。目標株価も3000円から2500円に引き下げ、投資判断は「中立」を継続。

  やまびこ(6250):6.5%高の1513円。いちよし経済研究所は、投資判断「A(買い)」で新規に調査を開始した。米国景気拡大の恩恵を受ける銘柄として注目。欧米地域でのシェアアップの取り組みにより、さらなる事業成長が見込めると評価した。フェアバリューは2200円。

  旭硝子(5201):2.6%安の820円。デンマークのCMCバイオロジックスを約600億円で買収する、と20日午前に発表。バイオ医薬品製造受託事業を加速的に拡大するのが狙い。立花証券の大牧実慶アナリストは電話取材で、収益多角化という点で悪い材料ではないが、収益の柱になるには時間を要すると指摘。市場は買収費用の先行をより重く受け止めたとの見方を示した。

  神栄(3004):15%高の189円。17年3月期営業利益予想を従来の6億5000万円から前期比1.4倍の10億5000万円に上方修正すると、20日午後に発表。中国向け空気清浄機用途の埃センサー、冷凍食品分野が引き続き順調に推移する見込み。

  リネットジャパングループ(3556):20日に東証マザーズ市場に上場した。NET OFFブランドで中古本やDVD、ブランド品、ジュエリーなどの買取、販売を展開。初値は公開価格1830円に対し93%高の3530円となった。終値は3150円。

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