新興市場の株価は19日、4営業日続落し、この5週間で最長の下落となった。金属価格の下落が原材料関連銘柄を圧迫した。通貨ではトルコ・リラの下げが目立った。ロシアの駐トルコ大使が銃撃され死亡した事件が響いた。

  MSCI新興市場指数は0.6%低下し、11月8日の米大統領選挙以降の下落率は5%強となった。トランプ次期米大統領が雇用の米国回帰を試み、中国の投機抑制が成長を鈍化させるとの懸念からテクノロジー関連銘柄が安い。MSCI新興市場通貨指数は米大統領選以降の下落率が2.9%となり、3カ月連続の下落となる見込みだ。

  • トルコ・リラは0.7%下落。ノムラ・インターナショナルのG10為替オプショントレーディング責任者アンディ・ソーパー氏はロンドンからインタビューに答え、ロシア大使銃撃事件はトルコ市場に新たな懸念を与えるだけだと述べた。
  • MSCI新興市場指数の原材料銘柄グループの指数は1.2%下落。先週は4.5%下げていた。
  • ブラジル・レアルとアルゼンチン・ペソは上昇。政治的混乱の落ち着きでレアルはレンジ相場が続く可能性があるとブルームバーグのストラテジスト、デービソン・サンタナ氏が指摘。
  • マレーシア・リンギットは10-12月(第4四半期)に入ってから7.7%下落し、アジア新興市場通貨の中で最悪のパフォーマンス。同国中央銀行が11月、為替の投機抑制に動いたことで資金流出が悪化している。
  • 台湾の加権指数は下落。トランプ次期大統領がテクノロジー業界の米国回帰を推し進めれば台湾の主要エレクトロニクス企業が打撃を受ける恐れがあるとビヨンド・アセット・マネジメントのマイケル・オン社長がインタビューで語った。

原題:Emerging Markets Fall 4th Day, Lira Slides on Ambassador Attack(抜粋)

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