ドイツの首都ベルリンで19日夜、クリスマスマーケットにトラックが突っ込み多数の死傷者を出した事件について、同国政府は恐らく意図的な襲撃だったとの見解を示した。

  ベルリン警察によれば、死者は12人、負傷者48人となった。ベルリン西部のクアフュルステンダム近くのクリスマスマーケットにトラックが突っ込んだのは現地時間19日午後8時(日本時間20日午前4時)少し前で、トラックはポーランドナンバーだったという。

  デメジエール内相は公共放送ARDとのインタビューで、「『襲撃』という言葉を私は使いたくないが、実際にそうだったと多くの事が示している」と発言した。

  ベルリン警察当局によれば、運転をしていたとみられる容疑者は拘束されたが、トラックの同乗者は死亡したという。ウェルトなどの国内各紙は運転手はパキスタンからの難民だと報じた。

ベルリンの現場で警戒に当たる警察官
ベルリンの現場で警戒に当たる警察官
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  警察はテロとの関連性について臆測を控えたが、今回の事件は7月のニースでのトラックテロを想起させる。この日、ロシアの駐トルコ大使がトルコの首都アンカラで銃撃され死亡。またスイス・チューリヒでは、同市の主要鉄道駅近くのモスクで発砲があり、3人が負傷した。

  首都ベルリンで起きた今回の事件により、来年9月の総選挙で4期目を目指すメルケル首相の政治的立場はさらに苦しくなる恐れがある。同首相の寛容な難民政策は有権者を二分させ、難民受け入れ反対を唱える政党「ドイツのための選択肢」の台頭を招いた。

  ベルリン警察のトーマス・ノイエンドルフ報道官は記者団に対し、容疑者は現場のクリスマスマーケットから数百メートル離れたところで拘束されたと説明した。容疑者の国籍に関する情報は入手していないとした。

  トランプ次期米大統領は発表資料で、「きょうベルリンで起きた恐ろしいテロ攻撃の犠牲者の愛する家族らに心より哀悼の意を表す」と述べた。

原題:Germany Reels as Truck Kills 12 at Berlin Christmas Market (2)(抜粋)

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