19日の米国債相場は全ての年限で上昇。ロシアの駐トルコ大使が銃撃され死亡したことや、ドイツの首都ベルリンでクリスマスマーケットにトラックが突っ込んだ事件に反応した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.54%。

  米国債相場は、ロシアの駐トルコ大使がトルコの首都アンカラで銃撃され死亡した事件に反応して急伸。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が講演で、「労働市場はここ10年近くで最も力強い状況になりつつある」と発言したことに反応して一時上げを縮めた。ただその後、ベルリンでクリスマスマーケットにトラックが突っ込み9人が死亡、多数が負傷したとの報道を受けて再び上げを拡大した。

  ロシア外務省によれば、駐トルコ大使を銃撃した男は「アレッポを忘れるな」と叫んだという。

  またドイツの事件に関しては、ベルリン警察のポークスマンは記者団に対し、容疑者を逮捕し、事件の動機を捜査中だと述べた。

  イエレン議長はこの日、ボルティモア大学を卒業する学生に向けてスピーチ。事前に配布された原稿によると、「何年にもわたる緩慢な景気回復の後、労働市場はここ10年近くで最も力強い状況になりつつある」と発言。「賃金上昇の加速を示す兆候も見られる」と続けた。

  マークイット・エコノミクスがこの日発表した12月の米サービス業購買担当者指数(PMI)速報値は53.4と、市場予想(55.2)を下回った。同指数は50を上回ると活動の拡大を示す。

  米国では今週、中古住宅販売や国内総生産(GDP)、個人所得・支出、耐久財受注、新築住宅販売、ミシガン大学消費者信頼感指数といった経済指標が発表される。

原題:Treasuries Rally as Geopolitical Events Create Demand for Haven(抜粋)

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