米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、経済成長がようやく大半の米国民の生活水準を押し上げつつあると指摘、健全な労働市場が賃金押し上げに寄与しているとの認識を示した。

  議長は19日、ボルティモア大学を卒業する学生に向けてスピーチ。事前に配布された原稿によると、「何年にもわたる緩慢な景気回復の後、労働市場はここ10年近くで最も力強い状況になりつつある」と発言。「賃金上昇の加速を示す兆候も見られ、若年労働者の週当たりの所得はこの2年で力強く伸びた」と続けた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は14日、政策金利を0.25ポイント引き上げたほか、2017年の予想利上げ回数を3回と、従来予想の2回から上方修正。当局者らが米経済への自信を深めていることが示唆された。

  イエレン議長はこの日の講演で、「グローバル化は今後も続く可能性が高く、テクノロジーも発展し続けるが、その一方で経済成長の速さやどういったテクノロジーが新たに開発されるか、また雇用がどの程度速く、そして着実に拡大するかは分からない」と指摘。「成功は今後も教育と関係する。良い教育は経済の変化への対応能力を高めるというのが理由の一つだ」と加えた。

  学士以上の学位を持つ人の失業率は2.3%に低下し、2008年以来の低水準にある。米国全体での失業率はその2倍の4.6%だが、これはここ9年余りで最も低い水準。

  イエレン議長はこの失業率について、「良い雇用機会と結び付く水準だ」と述べた。

原題:Yellen Sees Economic Gains Boosting Workers in Strong Job Market(抜粋)

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