日本航空(JAL)とANAホールディングス傘下の全日本空輸(ANA)は19日、国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を来年2月から復活させると発表した。円安に伴い航空機燃料のシンガポールケロシンの市況価格が上昇したことが影響した。日本発の旅客からのサーチャージは4月にゼロとなっており10カ月ぶりに負担が増すことになる。

  ANAの広報担当者、伊藤麻帆氏は「為替市場の円安に加えて原油価格の上昇が進行したことも影響した。8年ぶりの石油輸出国機構(OPEC)の減産合意などで、現時点でも原油価格は高止まりしている」とコメントした。

  両社は直近2カ月間の燃油市況価格平均に基づき燃油サーチャージを見直しており、2カ月間の市況平均が1バレル=6000円を上回った場合に適用する。燃油サーチャージとは、原油価格が高騰した際に、企業努力で吸収しきれない航空燃料費用の一部を旅客が負担する追加運賃。国内線は運賃に含まれているが、航空燃料価格の不安定な変動に対応するための対応。

  ANAとJALの発表文によると10月から11月のケロシン市況の2カ月平均は1バレルあたり58.69ドル、為替レートは1ドル=106円だった。これによりケロシンの市況価格の円換算額は6221円となった。2月1日以降の航空券から日本-北米、欧州、中東路線で3500円、日本-ハワイ、インドなどで2000円、日本-中国は500円、日本-韓国は200円などを付加する。

 

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE