英銀バークレイズは7000の顧客に対し、トレーディングを増やさない場合、他の銀行を探すよう通告することを準備している。金融業界では顧客リストから大きな利益を生む客だけを選別する動きが広がっている。

  バークレイズはトレーディング部門の顧客を資本利益率でランク付けする「フライトデック」と呼ばれる新しいコンピューターシステムの運用を今月開始した。最も利益につながる顧客との関係を優先する一方、足手まといになっている顧客を排除することが可能になる。資本規制強化に伴い多くの中小顧客とのディーリングの利益が減る中で、バークレイズは2014年以降、既に1万7000の顧客との関係を打ち切った。

英バークレイズ銀の支店に掲げられたログ
英バークレイズ銀の支店に掲げられたログ
Photographer: Jason Alden/Bloomberg

  米銀シティグループや英銀HSBCホールディングスも顧客リストに厳密な序列を導入し、上位の資金運用会社に多大な配慮を注ぐ半面、利益が最も少ない会社に費やす時間を減らそうとしている。

  バークレイズのグローバルディストリビューションおよびマクロ金融商品の共同責任者を務めるカシフ・ザファル氏はインタビューで、「われわれにはリターンの数字が手元にあり、ハードルレート(最低限必要な利益)を満たさない顧客の所に行き、そのような厳しい話をすることができる」と述べた。投下した資本の最低10%の利益を全ての顧客から得ることを原則として目指しているという。

  バークレイズのマーケッツ部門は、収入の約3分の2を占める上位500の顧客を「ゴールド」と「プラチナ」、「ダイヤモンド」にさらに選別する。事情に詳しい関係者の1人が今月語ったところでは、ドイツ銀行もマーケッツ部門の顧客約3400人のカバレッジ縮小に動いており、モルガン・スタンレーは最も利益を生む欧州の債券顧客を「スーパーコア」「コア」「ベース」の3つのグループに分類。関係者によると、シティではヘッジファンド顧客上位5社が「フォーカスファイブ」と呼ばれるエリートグループを形成している。

原題:Barclays Severing Ties With Up to 7,000 Clients to Boost Returns(抜粋)

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