ロシアの国営石油会社ロスネフチにとって来年は国際的な事業拡張を加速させるチャンスとなりそうだ。政治環境が同社にとって好転すると予想されるためだ。

  トランプ次期米大統領による「親ロシア的な発言」に加え、米石油大手エクソンモービルのレックス・ティラーソン最高経営責任者(CEO)の次期米国務長官起用が、「欧米によるロシアの認識のされ方に大きな影響を及ぼす可能性がある」と、コンサルタント会社ウッド・マッケンジーは指摘する。ロスネフチは最近、基盤となる国際的な合意達成を成し遂げている。それは、同社がエジプト沖のガス田の権益を11億ドル(約1300億円)で取得したことと、ロシア政府がロスネフチ株の19.5%をグレンコアとカタール政府系ファンドに売却したことだ。

  ウッド・マッケンジーのアナリスト、バレンティナ・クレッチュマー氏はリポートでロスネフチ株の売却について、「投資家がロシアをどう認識するかに地殻変動が生じる」ことを示唆していると指摘。「同時に、ロスネフチは国際戦略で突破口を開いた」と述べた。

  エクソンやロイヤル・ダッチ・シェルのような国際石油メジャーになることを目指すロスネフチの望みは、2014年のロシアによるウクライナ侵攻を受けた経済制裁によって阻まれている。
  
原題:Rosneft Could Accelerate Global Expansion in 2017, Says WoodMac(抜粋)

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