オーストラリアのモリソン財務相は、今年度の財政赤字見通しを小幅引き下げ、2020-21年度(20年7月-21年6月)に黒字化するとの予想を維持した。同相は豪州の信用格付けの引き下げ阻止を目指している。

  豪政府は19日発表した年央財政・経済見通しで、16-17年度(16年7月-17年6月)の財政赤字見通しを365億豪ドル(約3兆1300億円)とした。5月時点は赤字幅を371億豪ドルと見込んでいた。ただ、この後3年間の赤字拡大は5月時点の見通しよりも約110億豪ドル大きくなると予想している。

  モリソン財務相は、16ー17年度の経済成長率見通しを5月時点の2.5%から2%に引き下げた。同相は発表資料で、「豪経済は、実質GDP見通しの下方修正にもかかわらず、引き続き鉱業ブームの投資局面から生産局面へと移行している」と指摘。「輸出と家計消費が成長を支える見通しだ」と説明した。

  ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、この日の年央財政・経済見通しについて、豪州のAAA格付けと合致するものだとしながらも、経済成長が鈍化する状況で財政目標を達成するのは「難しい」だろうと指摘した。S&Pグローバル・レーティングにコメントを求めたが現時点で返答はない。同社は7月に豪州の格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に変更した。

原題:Australia Sticks to 2021 Surplus Ambition in Bid to Save AAA (1)(抜粋)

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