ヘッジファンド、ケース・キャピタル・マネジメントの創業者ホイットニー・ティルソン氏は米大統領選後の相場上昇で米国株の時価総額が約1兆6000億ドル(約188兆円)膨らむ中でも、資産の約6割を現金にしている。

  ドナルド・トランプ氏が大統領に就任する1月に向けて、市場に「多大なボラティリティ」が蓄積されているとする同氏は、「このトランプ相場に私は非常に懐疑的だ」とも17 日の電子メールに記した。

  大統領選で民主党候補ヒラリー・クリントン氏を支持したティルソン氏はトランプ氏について、「行動が無謀」で「専門家」の見方を軽視する人物であることが示されたとみる。それでも11月8日の選挙後、ダウ工業株30種平均は8.2%上昇。1900年以降、大統領選後の同じ期間にこれだけの株価上昇を目にした次期大統領はトランプ氏以外に存在しない。

  ティルソン氏は「あと5週間弱で大統領に就任する男がどういった人物かについて、投資家は集団で健忘症にかかっているようだ」と述べた。

  同氏はボラティリティが高まる可能性は予想するものの、世界的金融危機への発端の一つとなった米サブプライム住宅ローン危機のような事態は想定していない。トランプ氏当選後に株価が急騰したファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)には引き続き「非常に強気」とし、ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハサウェイについても強気姿勢を示した。

原題:Whitney Tilson Doesn’t Trust ‘Trump Rally,’ Expects Volatility(抜粋)

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