中国による米無人潜水機の奪取をトランプ次期米大統領がツイッターで批判し、米中関係を揺るがす一方で、中国首脳はこの問題について沈黙を守っている。

  トランプ氏は週末、中国は米海軍の無人潜水機を盗むという「前代未聞の行動」を取ったとツイッターに投稿。中国政府の反応はなく、中国国営新華社通信は18日、この問題を一切報じなかった。ただ、中国共産党系の環球時報は、トランプ氏の行動は「ホワイトハウスのスポークスマンに大きく見劣りしている」と、嘲笑的に論評した。

  同紙は「トランプ氏はまだ大統領就任前であるため、同氏の挑発に対し中国はこれまで自制してきた。しかし、大統領に就任後も今日のツイートのような態度を中国に示せば、自制はそれほど長く続かないだろう」と表明した。

  中国人民大学・米国研究センターのディレクターで、国務院のアドバイザーも務める時殷弘氏は、トランプ氏が大統領就任後、台湾やチベット、南シナ海、東シナ海といった中国にとっての核心的利益を公然と損なおうとすれば、中国政府は「断固反撃する」だろうと指摘。具体的な選択肢としては、駐米大使の召還や国際協力の停止、貿易戦争の開始が考えられ、断交もあり得るとの見方を示した。

原題:As Trump Tweets, China Quietly Considers Options to Retaliate(抜粋)

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