イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナは18日、50億ユーロ(約6200億円)の増資計画で19日から投資家の申し込みを受け付けると発表した。同行は年内の増資完了でイタリア政府による救済を回避することを目指している。

  発表資料によると、申込期間は機関投資家向けが22日まで、個人投資家は21日まで。条件は公表していない。事情に詳しい複数の関係者によれば、価格と株数は投資家の需要や別個に実施する債務の株式化の結果に基づいて判断する。

  9月に就任したマルコ・モレリ最高経営責任者(CEO)はバランスシート改善のため増資に応じる投資家の確保を急いでいる。資本増強に失敗すれば、約3600億ユーロに上る不良債権を抱える銀行業界の再生に向けたイタリア当局の取り組みに打撃となる。

  モンテ・パスキの増資計画は35%が個人投資家、65%が機関投資家向け。既存の投資家は、個人投資家に割り振られた分の30%を他の投資家よりも先に購入する機会が与えられる。

  民間資金による資本増強計画が失敗した場合、モンテ・パスキはイタリア政府に支援を求める必要が生じる。欧州の銀行ルールでは納税者の資金を使う場合、債券保有者が損失負担を強いられる。事情に詳しい関係者によれば、政府は債券保有者の損失抑制を図るため、いわゆる予防的資本注入の可能性を協議している。

原題:Monte Paschi to Start Share Sale in Effort to Avert State Rescue(抜粋)

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