米リッチモンド連銀のラッカー総裁は16日、米金融当局は来年3回よりも多くの利上げが必要になる可能性があると警告するとともに、政策当局者がインフレ対応で既に後手に回っているかどうかは分からないと述べた。同総裁は金融当局の中で最もタカ派的な姿勢の一人として知られる。

  同総裁はノースカロライナ州で開かれたパネル討論会参加後、記者団に対し「爆発的な需要の伸びがあれば、物価安定のためにより急角度の金利の道筋が示唆されることになろう」と語った。

  同総裁は「年に1回か2回、あるいは3回を上回るペースを含む緩やかと見なされるような利上げペースのレンジがある」と話した。同総裁が米連邦公開市場員会(FOMC)で次に投票権を持つのは2018年。

  FOMCは14日、政策金利を0.25ポイント引き上げて0.5-0.75%のレンジにするとともに、来年に3回の利上げが正当化されるとの予測も示した。ラッカー総裁はこれに関して「3回よりも多くなるだろうというのが私の推測だ」と語った。

  同総裁はまた、トランプ次期政権の経済政策がどのようなものになるかは不透明だとした上で、慎重な見通しを立てる人ならば、少なくとも財政刺激策による幾分かの影響を成長見通しに反映させるだろうとの見方を示した。

  また、セントルイス連銀のブラード総裁は同日、これとは別にトランプ次期政権の政策は成長を押し上げるとみられるが、その影響が明らかになるのにはある程度時間がかかるだろうと述べた。

  ブラード総裁はブルームバーグとの電話インタビューで「新政権がより速いペースでの成長を望んでいるため、幾分かの上振れリスクがあると思う。新政権の関係者らが討議していることの一部が生産性の伸びをけん引する可能性はある」と指摘。「しかしわれわれは、それが2017年に実現する公算は小さいと考える。おそらく18年か19年になるのではないか。何が行われているのかを評価し、政策判断を下す上でわれわれ金融政策当局者には時間的な猶予が与えられることになる」との考えを示した。

原題:Fed Hawk Lacker Says May Need More Than Three Hikes in 2017 (1)(抜粋)

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