16日の新興市場では通貨が引き続き下落した。米金融当局のこれまでよりもタイトな政策がリスクの高い資産の需要を抑えた。銅相場安でチリ・ペソが下げた。

  リーガル&ジェネラル・グループの新興市場ストラテジスト、サイモン・キハノエバンス氏(ロンドン在勤)は、「今のシナリオは米国対残りの世界という構図だ」と指摘。新興市場通貨はスピルオーバー(波及)効果を感じつつあるが、トランプ次期米大統領が物価の伸びの押し上げに失敗した場合にはもっと大きなリスクが生じるだろう」と語った。

  • 新興市場通貨指数は前日比0.2%低下。
  • 新興市場指数は0.3%低下。週間では2.4%の下げ。

モルガン・スタンレーの見方

  • 韓国ウォンは「市場が米国の選挙結果の意味合いを消化していく中で、最も危険にさらされる新興市場通貨の一つ。韓国は引き続き弱い成長の軌道にあるが、債務問題や製造業の過剰能力、貿易面の保護主義懸念の高まりが韓国の成長とウォンにより大きなネガティブな影響を与えるとみられる」。
      
  • トルコ・リラは消費者物価指数(CPI)で調整した実質レートでみれば割安に思える。しかし単位労働コストは今年、CPI上昇率をはるかに上回っており、バリュエーションは見た目ほど割安ではないことを示唆している。

その他の市場

  • 中国の国債相場は週間ベースでこの2年で最大の下げ。中国人民銀行(中央銀行)は本土市場で人民元の中心レートを2008年5月以来の低水準に引き下げた。
  • マレーシア・リンギットは1ドル=4.478リンギットと、98年1月以来の安値。

原題:Emerging Currencies Post First Weekly Drop in Four After Fed(抜粋)

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