米銀JPモルガン・チェースは1年前、手数料の高い自行のファンドに誘導した富裕層顧客に情報開示を適切に行っていなかった疑いを決着させるため、米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)に対し3億ドル(約350億円)以上を支払った。だが、内国債入庁(IRS)との間ではまだ決着していない可能性がある。

  JPモルガンはSECおよびCFTCとの間で和解した際、情報の開示に過失があったことを認めたが故意ではなかったとし、透明性を向上させると約束した。

  だが今回、匿名の元従業員がJPモルガンの不祥事は情報開示の過失にとどまらないとして告発。顧客資金の一部は税金対策に有利な年金基金に置かれ、同行はIRSの規則に反したほか自行のファンドを優先させたことで受託責任も怠ったと主張した。

  この内部告発者はSECの調査でも早くから協力し、今回これまで未報告だったJPモルガンの年金ファンドの取り扱いについてIRSに申立書を提出した。この告発者の弁護人を務めるディーン・ザーベ氏は、JPモルガンには数億ドルの罰金が科される可能性があると指摘した。

  IRSの内部告発規則に基づき、申立書の内容は公表されない。JPモルガン広報は「当社の年金口座運用は該当する規則や規制にのっとって設計されている」と説明。IRSの広報担当はコメントを控えた。

原題:JPMorgan Draws IRS Whistle-Blower Complaint Over Pension Funds(抜粋)

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