欧州最大の石油会社、英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルは15日、ジェシカ・ウール氏を最高財務責任者(CFO)に指名したが、同社を担当するアナリストの多くにとって一つの単純な問いが浮かんだ。「その人物は誰」というものだ。

  ウール氏は48歳の米国人女性で、現在はシェルの総合ガス部門の財務責任者を務めている。シェルが今年、英BGグループを買収して以降、同部門は主要な収入源の一つとなっている。同氏は来年3月にサイモン・ヘンリーCFOの後任となる予定だ。シェルによれば、同社の財務部門で12年にわたって勤務するウール氏は、現金を生み出す計画を実行する上で「深い知識」を持っている。

退任するサイモン・ヘンリー氏
退任するサイモン・ヘンリー氏
Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg *** Local Caption *** Simon Henry

  ブルーイン・ドルフィンのアナリスト、イアン・アームストロング氏(ロンドン在勤)は、「ウール氏はほとんど無名だ。内部候補であり、手堅い人選と言えるかもしれない」と指摘する。

  約2年に及ぶ原油価格下落や、540億ドル(現在のレートで約6兆3800億円)規模のBG買収に伴い過去最高水準に膨らんだ債務で悪化したバランスシートをウール氏は引き継ぐことになる。原油下落局面を切り抜けながら債務を削減しても、それに満足しない世界2位のエネルギー会社シェルは、現金収入を増やしてリターンを押し上げ、引き続き投資を抑制することで首位の米エクソンモービルを抜くことを目指している。
  
原題:Shell’s CFO Pick Leaves Most Analysts Asking Simply ‘Who?’(抜粋)

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