16日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が約10カ月ぶり高値圏となる1ドル=118円台前半で推移。米連邦公開市場委員会(FOMC)以降の急速なドル高進行が一服する一方、米国の利上げ加速観測がドルを支えた。

  午後4時16分現在のドル・円相場は前日比ほぼ横ばいの118円17銭。朝方に118円40銭を付けた後、一時117円96銭まで売られたが、下値は固く、その後118円台前半でもみ合う展開が続いた。前日の海外市場では、米長期金利の上昇を背景に2月3日以来の水準となる118円66銭までドル高・円安が進んだ。

  東海東京証券金融市場部・外貨管理グループの吉田幹彦グループリーダーは、「今の相場は細かい材料よりも、上昇モメンタムの勢いだけで進んでいる」とし、「スピード違反と言えばスピード違反だが、取り締まる材料もない」と指摘。「ドルロング(買い持ち)がものすごくたまっているわけでもなく、逆に買えていない人の方が多いという中で、上がりやすい状況は続きそう」と話した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグのドル・スポット指数は今週に入り1%超上昇し、算出を開始した2004年末以降の最高値を更新した。16日は0.1%安と4日ぶりに上昇が一服している。米連邦公開市場委員会(FOMC)は14日に1年ぶりの追加緩和を決定。当局者らが予想する2017年の利上げの回数が2回から3回に上方修正されたことを受け、米10年債利回りは15日に一時2.64%と2014年9月以来の高水準に達した。

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、米大統領選直後のトランプ相場から来年の米利上げをにらんだドル高へとステージが変わっており、「そういう意味ではドル高トレンドがもう少し続く蓋然(がいぜん)性は高い」と指摘。クリスマス休暇を前に「いったん調整が入ってもおかしくないタイミングに差し掛かってきている」としながらも、年末年始にかけてドル・円が「120円を超える可能性は高いと思う」と語った。

  ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で05年3月安値(1ユーロ=1.0458ドル)を突破し、03年1月以来の水準となる1.0367ドルまでユーロ安・ドル高が進行。その後1.04ドル台前半でのもみ合いとなり、16日の東京市場では一時1.0448ドルまで強含む場面も見られた。

  みずほ銀行のトレーダー、日野景介氏(ニューヨーク在勤)は、今まではドル・円の方がドル高進行のスピードが速かったが、ここからは対ユーロで大きくドルが買われる可能性があるとし、ドル買いは「まだまだ止まらないと思う」と語った。

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