1981年に始まった米債券市場の記録的な強気相場は終わってしまったのか。投資家が現在悩んでいる最大の疑問の1つはこれだろう。

  およそ40年にわたり過去の値動きパターンを基にした投資手法を顧客に指南してきたルイーズ・ヤマダ氏にとって、答えは明確だ。

  著名テクニカルアナリストで自身の名前を冠したテクニカル調査会社をニューヨークに構えるヤマダ氏は、「強気相場は間違いなく終わった」と語る。米国の10年物国債利回りが2.5%を突破したことが区切りになったとし、「利回りは今後、極めてゆっくりと複数年にわたって徐々に上昇していくだろう」と予想した。

  米10年債利回りは7月に過去最低を付けた。だが、その後上昇に転じ、歳出拡大と減税を唱えるドナルド・トランプ氏の大統領選勝利で加速した。さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)が14日に利上げを決定し、金利の正常化を試みていることも債券価格には重しとなる。

  電話インタビューに応じたヤマダ氏は米10年債利回りについて「2010-12年と、15年から現在の期間でダブルボトムを形成している。これが利回りの底だ」と指摘した。

  ダブルボトムとは1つのトレンドが完了し、反転する前に見られるパターンとしてテクニカルアナリストが挙げることの多い値動きだ。

  ヤマダ氏はまた、外国人投資家の売りにも注目する。米国債保有者として外国人投資家は米連邦準備制度の次に大きな集団で、このうち最大だった中国が最近保有を減らした。

  ヤマダ氏によると、膨らむ米国の債務水準も利回り上昇を後押しする可能性がある。超党派の非営利団体「責任ある連邦予算委員会」はトランプ氏の財政計画を考慮に入れた場合、5兆3000億ドル(約627兆円)の借り入れにつながり、米国の債務負担は現在の国内総生産(GDP)比75%から105%へと上昇する可能性がある。

  いずれにせよ、依然として歴史的な値動きのパターンこそ最も強力な指針になるとヤマダ氏は主張。従って、何年もかけて10年債利回りが再び5%に到達する確率は高いとの見方を示した。

  「金利サイクルは歴史的に長期にわたり、通常22年から37年かかる」とし、「前回の金利上昇サイクルは1940年から81年までかかって完了した。今回のサイクルはこれよりも緩慢に動くだろう」と述べた。

原題:R.I.P. Bond Bull Market as Charts Say Last Gasps Have Been Taken(抜粋)

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