ドイツ銀行野村ホールディングスを被告とした裁判が15日ミラノで始まった。両社はイタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナの損失隠しのため共謀したとされている。

  法廷は弁護士や報道関係者、被告側の担当者でいっぱいになった。両社に加え、ドイツ銀で世界金利部門を統括していたミケーレ・フェイソーラ被告と世界資本市場担当の共同責任者だったアイバー・ダンバー被告ら13人の現・元従業員も罪に問われている。

  ドイツ銀と野村は複雑なデリバティブ(金融派生商品)取引を活用してモンテ・パスキの損失を隠し、2008-12年の期間の財務虚偽報告に関与したとされている。13年にブルームバーグ・ニュースの報道でこの取引が明るみに出た後、モンテ・パスキは決算を修正、資本の穴を埋めるため2回の増資を実施した。

  モンテ・パスキは10月に司法取引について裁判所の承認を得たため被告には含まれていない。同行は1000万ユーロ(約12億3200万円)の放棄と60万ユーロの罰金支払いに合意した。

  裁判は数カ月続く予定。モンテ・パスキは50億ユーロ規模の資本増強計画に取り組んでいるが、完了できない場合は再び政府の救済を受けることになりかねない。

原題:Deutsche Bank, Nomura Begin Trial in Monte Paschi Collusion Case(抜粋)

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