ユーロ圏の製造業とサービス業を合わせた経済活動は12月も勢いを保った。物価上昇圧力が高まりつつある兆候も現れた。

  IHSマークイットが15日発表した12月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)速報値は53.9と、11月と同じ年初来の最高を維持した。PMIは50を上回れば活動拡大を、下回れば縮小を示す。

  仕入れ価格の指数は5年半ぶりの高水準に達した。マークイットはユーロ安と世界的な商品価格の値上がりを理由に挙げた。

  PMIの内訳では、2011年以来の高水準となった製造業PMIが総合の数値を押し上げた。マークイットはPMI好調の一因にユーロ安を挙げた。

  マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、インフレ圧力の高まりが今月の「最も顕著な動き」だとし、欧州中央銀行(ECB)当局者を喜ばせる材料だと語った。ただ、「オランダやフランス、ドイツで選挙が実施されるほか、英国の欧州連合(EU)離脱交渉が始まり、政治的な不透明性が成長を頓挫させる可能性も明らかにある」とも述べた。

  域内最大の経済国であるドイツの総合PMIは54.8と、3カ月連続で高い水準を維持。フランスの総合PMIは52.8と、11月の51.4から上昇し、1年半ぶりの高水準となった。

原題:Euro-Area Maintains Momentum as Weaker Currency Helps Factories(抜粋)

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