15日の新興市場では株価と通貨が1カ月ぶりの大幅下落。14日終了の米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り利上げを決定するとともに、来年について市場予想を上回るタカ派的シグナルを打ち出したことが材料視された。

  アリアンツの主任経済顧問でブルームバーグ・ビューのコラムニストでもあるモハメド・エラリアン氏は「FOMCはわれわれが考えていた以上に引き締め姿勢である可能性がある。それが相場を動かした」と語った。

  米金融当局は0.25ポイントの利上げを決めるとともに、来年の利上げ回数見通しも引き上げた。ドル高に伴いリスクが高めの資産への需要が後退し、新興市場に打撃となりかねない。FOMCの14日の決定後、サウジアラビアとカタール、クウェート、アラブ首長国連邦、バーレーンの各金融当局は利上げを実施した。

  • MSCI新興市場指数1.6%低下。全セクターが下落。
  • MSCI新興市場通貨指数は0.9%低下。来年1月に利下げがあるとの観測で、チリ・ペソが安い。
  • メキシコ・ペソは高い。同国中銀による予想以上の利上げ幅が材料となった。

市場関係者の反応

  • バークレイズはメキシコで物価上昇の中での消費鈍化を予想。
  • ブラジルの改革が米利上げによるブラジル通貨レアルへの影響を抑制することにつながる、とボトランティム。
  • BNPパリバは新興市場の中でインド株、インドネシア債券・通貨、ブラジル通貨を選好。
  • 韓国銀行は15日に政策金利を据え置いたものの、成長見通しの悪化に伴い来年利下げが予想される、とキャピタル・エコノミクス。

原題:Emerging Assets Tumble as Fed Ushers in Tighter Financing Era(抜粋)

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