米連邦公開市場委員会(FOMC)がもっとタカ派的になることを警戒している新興市場の投資家は、中国に信頼を寄せる必要があるかもしれない。

  米大統領選挙での予想外のドナルド・トランプ氏勝利を受けたドル高で、新興市場通貨が大きく売られる中で、アナリストらは人民元の下落に対するコントロールを続けようとする中国の意思と能力が極めて重要になると指摘している。

  FOMCによる14日の利上げを受け、韓国のウォンからインド・ルピーに至るまで新興市場通貨が15日に値下がり。中国人民銀行(中央銀行)は同日、人民元の中心レートを前日の中心レートに比べて引き下げたものの、多くが予想するよりは引き下げ幅は小さかった。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の地域調査責任者クーン・ゴー氏(シンガポール在勤)は「われわれが想定するより速いペースでの元安を中国が容認すれば、他のアジア通貨が圧迫されることは必至だ。人民元管理が今、再び大きく変更されれば、市場を当惑させ、ボラティリティ(変動性)拡大を招くだろう。大きな混乱の要因となる」と述べた。

  15日の中国金融市場では、人民元がドルに対し0.4%下げ、2008年6月以来の安値となった。中国国債も大きく売られ、10年物利回りは過去最大の22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇となり、3.45%に達した。

原題:After Fed, Eyes Turn to China for Emerging-Market Currency Fate(抜粋)
China’s Markets Come Under Strain as Bond Yield Jumps by Record (抜粋)

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