エアバッグ問題からの再建に向けタカタが進めている出資者(スポンサー)選定作業が遅れており、越年が確実な情勢だ。最終的なスポンサー選定は当初計画の年内から、少なくとも数カ月程度遅れて来春になる見通しだ。

  事情に詳しい関係者2人が非公開情報のため匿名を条件に明らかにしたところによると、スポンサー選定は今年度末ごろの決定を目指している。タカタの財務アドバイザー、米ラザードが15日までにスポンサー候補の企業に2月ごろまでにデューディリジェンス(資産などの適正査定)を終えるよう要請した。

  関係者によると、タカタの支援先候補として、エアバッグ最大手のオートリブや中国部品メーカー傘下で米自動車部品のキー・セーフティ・システムズ(KSS)が有力とされている。入札には米自動車部品のフレックス・エヌ・ゲート、タカタにエアバッグのインフレータ(膨張装置)を供給しているダイセルと米投資ファンドのベインキャピタルの連合も参加していた。

  タカタ広報担当の高井規久子氏はコメントを控えた。タカタ経理財務本部長の野村洋一郎最高財務責任者(CFO)は11月の決算会見で、年内にスポンサーを選定する従来の計画に変更はないとしていた。ラザードからは直ちにコメントを得られなかった。

  タカタ製エアバッグのインフレータをめぐっては異常破裂する恐れがあり、米国を中心に死傷者が出ている。自動車メーカーは搭載車のリコールを拡大しており、その費用が巨額に上るとみられるほか、米国などで被害者による集団訴訟も提起されている。

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