富士フイルムホールディングスは、武田薬品工業傘下で研究用試薬の和光純薬工業(非上場)の株式を公開買い付け(TOB)すると発表した。完全子会社化を目指す。買い付け代金は約1547億円の予定。

  15日の発表資料によると、買い付け価格は1株8535円で、買い付け期間が2017年2月27日から4月3日までで、4月10日まで延長される可能性もある。和光純薬はTOBに賛同している。

  武田薬が非中核事業の売却を急ぐ中、富士フHDはヘルスケア関連領域などの事業拡大を目指している。今回の買収により、ヘルスケアや高機能材料の事業分野で大きな相乗効果を得ることができるとみている。

  富士フHDの助野健児社長は都内の発表会見で、買収の投資は10年強で回収できる見通しを示した。古森重隆会長兼最高経営責任者(CEO)は「両社の高度な技術を組み合わせることで、競争力の強い、高度な製品を生み出すことができることを確信している」と述べ、買収は「富士フイルムのさらなる成長へ向けた重要なマイルストーンになる」と話した。

  買収について、古森会長は競合相手があったことを明らかにした上で、「安くなるわけはない。ある程度、割高になる」と語った。富士フHDが勝利したのは「われわれのオファーが良かった」からだとし、「むやみやたらに買っているわけではない。十分計算できる範囲」と話した。

  和光純薬は研究用試薬で国内首位、21年度に売上高1000億円超を目指している。同社株については武田薬が70%超、富士フHDは9.7%保有している。

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