イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の目にも、労働市場は復活を遂げたと映ったようだ。

  イエレン議長は14日、0.25ポイントの利上げを決めた連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、経済は堅調で一段の改善が見込まれるとして、来年も追加利上げが可能になるとの見方を示唆した。今回の利上げ決定を高らかにうたい上げた形で、数少ないケースだ。

  議長はまた、労働市場での完全雇用の達成には恐らく財政刺激策は不要と述べるとともに、インフレ率が当局目標の2%に近づき、金融政策はほぼ目標に向かっていると指摘。過去最高値近くにある米株価に心配はないかとの質問にも、株式投資の利益率は通常の範囲内にあると答えた。

  イエレン議長は「米経済は力強い軌道にあると、われわれ当局者が判断した点を家計と企業が理解することが重要だ」と語り、「労働市場は堅調で、経済には回復力がある」との見方を示した。

  就任から3年近くとなるイエレン議長にとって、これでようやく2回目の利上げだ。漸進主義の戦略を裏付けるものであり、それはFOMC声明でも鮮明だ。実際、金融当局者はトランプ次期政権の成長加速に向けた施策を見守りながら、その評価を急ぐことはない姿勢といえる。

  JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏(ニューヨーク在勤)は「労働市場で続いてきた回復と、経済成長が極めて回復力に富むと見受けられる点を明確に認めたものだ」と論評。「財政政策をめぐっては、静観のアプローチを取るという、ほぼ予想されたものだった」と解説した。

原題:Yellen Takes Post-Hike Victory Lap With Labor Market Great Again(抜粋)

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