米銀ゴールドマン・サックス・グループの次期最高経営責任者(CEO)を目指すレースのスタートを告げることにしよう。次世代のリーダーらが指名された今、ウォール街ではレースの勝者予想が既に始まっている。

  これは非常に長いレースになると想定する必要がある。トランプ次期政権の国家経済会議(NEC)委員長に指名され、退任するナンバー2のゲーリー・コーン氏は社長職を約10年務めたが、ロイド・ブランクファインCEO(62)の在勤期間はこれよりも長い。ブランクファイン氏はニューヨークのホテル・ピエールで行われた元パートナーらとの非公式な夕食会で、これまで順境の時も逆境の時もゴールドマンのかじ取りを行ってきたが、さらに指揮を執る予定だと述べたという。3人の出席者が明らかにした。

  ブランクファイン氏の有力な後継者と長らく目されてきたコーン社長の次期政権入りに伴い、ハービー・シュワルツ最高財務責任者(CFO、52)と投資銀行共同責任者のデービッド・ソロモン氏(54)が共同社長に昇格する人事が14日発表された。シュワルツ氏とソロモン氏による次のCEOポスト争いは、ウォール街で最も注目される後継者レースの一つとなりそうだ。

  サウス・ビーチ・キャピタル・マーケッツの社長を務めるウォール街のベテラン、ブルース・フェルスター氏は「コーン氏が恐らくあきらめたことをその退任が物語っている。ホワイトハウスの職の誘いを断るのは困難だ」と指摘した。

  昨年リンパ腫と診断され600時間もの化学療法を受けながらも、ブランクファイン氏は強い回復力を示している。新たに指名された2人のナンバー2には、主導権を握る争いに使える時間が残されている。ゴールドマンの社長ポストは、CEOへの足掛かりと考えられてきたが、コーン氏とジョン・ウィンケルリード氏、ジョン・セイン氏、ジョン・ソーントン氏の少なくとも4人は社長職を務めながら、CEOに昇格することなく退いた。

  ゴールドマンの広報担当ジェイク・ジーベルト氏は「リーダーの交代はいや応なしに将来をめぐる無駄な臆測につながるものだ。真面目に受け止めるべきではない」と発表文でコメントした。

原題:Goldman’s Next Generation Set to Battle as Blankfein Grips Power(抜粋)

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