15日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  自動車株:トヨタ自動車(7203)が前日比1.8%高の7156円、マツダ(7261)が2%高の2016円など。米国の連邦公開市場委員会(FOMC)は13ー14日の会合で政策金利を0.25ポイント上げ、0.5ー0.75%のレンジとした。FOMC参加者の2017年の利上げ予測によると、来年は0.25ポイントの利上げが3回実施される。15日のドル・円相場は一時1ドル=117円86銭と2月以来の水準までドル高・円安に振れ、業績回復期待が広がった。

  三菱自動車(7211):5.5%高の655円。燃費不正問題から再生を図る同社は14日、臨時株主総会を開き、日産自動車のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)を取締役に迎えるなど新経営体制を発足させた。ゴーン氏はあいさつで、燃費不正問題で損なわれた信用の回復、黒字化を通じた持続可能な成長軌道への回帰、三菱自のアイデンティティを尊重する姿勢を示した。

  JPX日経中小型株指数株:ナカニシ(7716)が7.3%高の4645円、パイオラックス(5988)が8.4%高の7660円など。東京証券取引所と日本経済新聞社は14日、「JPX日経中小型株指数」の構成200銘柄、来年3月からの算出開始を発表。時価総額や売買代金、ROEを基準に銘柄を選ぶ。SMBC日興証券は、構成銘柄の推定インパクトトップは21.03日のナカニシと分析。パイオラクやWOWOW(4839)、山善(8051)も上位に入る。

  百貨店株:三越伊勢丹ホールディングス(3099)が2.8%高の1354円、J.フロント リテイリング(3086)が2.3%高の1722円、高島屋(8233)が2.3%高の1043円など。15日の日経平均株価は8日続伸し、連日で年初来高値を更新。東洋証券の浜田享征ストラテジストは、株高で資産効果が働くとの連想から、百貨店株が買われているとの見方を示した。

  IHI(7013):3.8%安の332円。クレディ・スイス証券は14日、投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に2段階、目標株価を350円から300円に下げた。バランスシートの毀損(きそん)を避けるためとはいえ、無配転落は極めてネガティブで、9月末の自己資本比率が18.7%にとどまり、エクイティファイナンスの可能性に懸念も示した。不採算案件の追加費用懸念なども踏まえ、17年3月期の営業利益予想を600億円から430億円、来期も730億円から600億円に減額。

  日本郵船(9101):2.6%高の241円。メリルリンチ日本証券は14日、目標株価を210円から250円に上げた。18年3月期はアジアー欧州コンテナ航路の年間運賃契約の値上げなどによる損益改善を予想。コンテナ船事業統合の一過性費用は、相対的に小さいとみている。

  T&Dホールディングス(8795):2.3%高の1578円。クレディ・スイス証券は14日、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を950円から1810円に上げた。上期の予想以上の運用利益で業績予想をやや上方修正、配当予想を30円から35円に増額した。金利上昇だけでなく、日本株上昇も株価にポジティブに働くとし、仮に金利上昇が限定的となっても、ERS(経済価値ベースのソルベンシー比率)の高さによる株主還元期待で株価は支えられるとみる。

  富士フイルムホールディングス(4901):1.2%高の4452円。戦略的な企業の合併・買収(M&A)について、午後3時から記者会見すると公表した午後の取引で堅調な動きとなった。同社は取引終了後、武田薬品工業(4502)傘下の和光純薬工業を買収すると発表。買収額は1547億円。写真フィルムなどで培った化学合成技術やナノテクノロジー、生産技術などを和光純薬の事業にも活用、ヘルスケアや高機能材料事業分野でのシナジー創出を狙う。

  カイオム・バイオサイエンス(4583):80円(17%)高の538円でストップ高。田辺三菱製薬(4508)との間で新規抗体作製に関する委受託基本契約を締結する、と15日午前に発表。同社の抗体作製技術ADLibシステムを用い、田辺三菱薬グループが保有する標的に対するモノクローナル抗体作製などを行う。今後の開発進展を見込む買いが入った。

  日本瓦斯(8174):4.3%安の3470円。いちよし経済研究所は14日、投資判断を「A(買い)」から「B(中立)」に下げた。エネルギー小売りの全面自由化時代に業務効率性、強固な営業基盤から収益成長力は高いとの見方は変えないが、過去半年で6割上げた直近の株価上昇を踏まえた。

  アスクル(2678):4.9%高の4300円。14日に発表した6-11月期(上期)の営業利益は前年同期比18%減の36億4100万円だったが、従来計画の32億円を上回った。野村証券では福岡、横浜新センターの生産性が計画を超過、経費効率化で売り上げ未達をカバーしたとし、下期は増収効果の高まりから増益転換を予測。企業間の電子商取引(B2B)の商品拡大による成長ストーリーは不変とし、投資判断「買い」を継続し、目標株価を4500円から4700円に上げた。

  ピジョン(7956):1.3%高の2876円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14日、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3430円から3570円に上げた。多品種展開で中国市場向けの需要創造が継続しており、17年1月期の営業利益予想を157億円から160億円、来期を182億円から185億円にやや増額した。

  ファーストロジック(6037):400円(21%)高の2337円でストップ高。8-10月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比93%増の2億1600万円だった、と14日に発表。不動産投資ポータルサイト「楽待」で物件や広告掲載、一括見積もりサービスの伸びが5割を超す増収に寄与し、広告宣伝費の増加を吸収した。

  MS-Japan(6539):経理や人事など管理部門、弁護士や公認会計士など専門職に特化した人材紹介サービスを行う同社が15日、東証マザーズ市場に新規上場した。公開価格の2080円に対し、初値は5.8%高の2200円。終値は2140円。

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