オーストラリアの富豪ジェームズ・パッカー氏率いる豪カジノ運営会社クラウン・リゾーツは15日、国際事業のスピンオフ(分離・独立)計画を撤回した。中国当局が同社従業員を拘束したことや、マカオでのリターン予測が難しいことが影響した。

  メルボルンに本社を置くクラウン・リゾーツはまた、マカオでカジノ事業を展開するメルコ・クラウン・エンターテインメント (新濠博亜娯楽)の持ち分を半分にしたことも明らかにした。米ラスベガスにある未開発地売却も検討しており、シドニーでの20億豪ドル(約1740億円)規模の高級リゾート計画を中心とする豪州内のカジノに焦点を絞る方針だという。

  事情に詳しい関係者によれば、クラウン・リゾーツは現行価格で約12億米ドル(約1400億円)相当の残りのメルコ・クラウン株について、いわゆるブロックトレードで売却することを複数のアドバイザーと協議している。

  中国当局がクラウン・リゾーツの国際事業幹部ら従業員を拘束したことで、カジノを楽しみたい中国本土の住民を呼び込もうとしている外国カジノ運営会社に対する取り締まりが再び強化されるとの懸念が強まった。

  15日の豪株式市場では、クラウン・リゾーツ株は売買停止となっている。年初来では9%安。

原題:Packer Reins In Casino Empire Plans After China Crackdown (2)(抜粋)

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