中国のアリババは国内の電子商取引を支配するほどの成長を達成した。今進めているのは買収を活用し独自の生態系を強化することだ。その幾つかを検証してみたい。

  ラザダ:
  アリババは10億ドル(約1150億円)で新たな市場に打って出た。すでに中国で達成した電子商取引での成功を東南アジアでも再現しようと、同業のラザダを買収した。

FUYANG, CHINA - NOVEMBER
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05: (CHINA OUT) STO

  優酷土豆:
  動画ストリーミングを展開する優酷土豆の買収額は約50億ドル相当とされる。アリババにとってこれまでで最大の投資であり、コンテンツ提供と独自のエンターテインメント生態系の構築を目指す戦略の一環だ。テンセント・ホールディングス(騰訊)や百度(バイドゥ)といったライバル企業もコンテンツ事業を強力に推し進めている。

  滴滴出行:
  アリババが支援してきた配車アプリ「快的」はその後、テンセント系の「滴滴」と合併した。こうして誕生した滴滴出行は8月、米ウーバー・テクノロジーズの中国事業を買収すると発表し、両社が中国市場で繰り広げてきた利用客とドライバーの争奪戦に終止符が打たれた。

  蘇寧雲商:
  家電小売りの蘇寧雲商を傘下に収めたことで、アリババの物流が強化され、都市部のみならず、中国全土の顧客にアクセスする能力の大幅強化が示唆されている。

  ジャスパー・インフォテック:
  スナップディールを傘下に置くジャスパー・インフォテックを通じ、アリババはインドに足掛かりを確保した。アリババの馬雲(ジャック・マ)会長は、インドを10年前の中国のような急成長市場だとみている。

  魅族:
  スマートフォンを手掛ける魅族に出資したアリババは自社開発のスマホ用基本ソフト(OS)を搭載する携帯電話を増やし、中国市場で米アップルの「iOS」や米アルファベットの「アンドロイド」に代わるOSに育て上げる考えだ。

  サウスチャイナ・モーニング・ポスト:
  テクノロジーとオフラインのあらゆる分野に関与してきたアリババだが、香港で最も古い英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストを買収することで、政治的影響力を手に入れ、伝統的なメディア業界での基盤を確保した。

FUYANG, CHINA - NOVEMBER
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05: (CHINA OUT) STO

原題:Alibaba’s Shopping Spree: How the Web Giant’s Universe Has Expanded(抜粋)

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