14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  第一三共(4568):前日比3.9%安の2402円。UBS証券は投資判断を「中立」から「売り」、目標株価を2500円から1900円に引き下げた。13日に開催したR&D説明会の内容に驚きはなく、むしろ説明会への期待値は正当化しにくいと指摘。いくつか興味深い化合物をパイプラインに保有しているが、10億ドル以上のピーク時売上高が見込める製品は少ない。説明会ではパイプラインレビューで早期パイプラインの選択と集中に基づくいくつかの開発中止を予想していたが、示されなかったとした。

  住友金属鉱山(5713):3%安の1579円。13日のロンドン金属取引所(LME)の銅相場は前日比1.4%安の1トン=5690ドルと続落。LMEの全指定倉庫の銅在庫は2営業日ベースで21%増と6月7日以降で最大の増加となった。「中国の銅供給が11月に増え、LMEの在庫もアジアと米国で増加している」と華泰期貨がウェブサイトで指摘した。

  ブリヂストン(5108):2.4%高の4407円。ゴールドマン・サックス証券は、天然ゴム上昇による減益要因を対米ドル、豪ドルの円安メリットで補って余りあるとし、2017年12月期の営業利益予想を4900億円から5150億円、再来期を5280億円から5550億円に増額。目標株価は4200円から4400円に変更した。同社は7日に欧州で市販タイヤ価格を1-3%引き上げると発表しており、今後の値上げ浸透に注目している、とした。

  日本CMK(6958):6.7%高の722円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、車載向けプリント配線板(PCB)事業の拡大が同社業績を押し上げる局面が到来したと指摘。13日付で目標株価を550円から810円に引き上げた。10-12月期以降の前提為替レートを1ドル=100円から同110円に見直し、18年3月期営業利益予想を47億円から50億円に上方修正した。

  新光電気工業(6967):3.6%高の773円。SMBC日興証券は目標株価を470円から690円に引き上げた。前提為替レートを1ドル=100円から同110円に見直し、17年3月期営業利益予想を4億円から41億円(会社計画28億円)、来期を15億円から58億円に上方修正した。

東証内の見学者
東証内の見学者
Photographer: Junko Kimura/Bloomberg

  アサツー ディ・ケイ(9747):6.1%安の2891円。発行済み株式総数の0.96%、金額で10億円を上限とする自己株取得を発表。同時に未定だった期末配当計画は90円(記念配当60円含む)に決めた。メリルリンチ日本証券は、株主還元の発表はポジティブだが、17年12月期の1株利益予想は148.13円から149.80円への小幅な修正に留まると分析。特別配当への期待が株価を下支えする可能性を同証では指摘してきたが、特別配当や自己株式の取得は過去にも行われておりサプライズはないとの見方も示した。

  メイテック(9744):2.9%安の4090円。SMBC日興証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に変更した。今期の中途採用や来年4月の入社予定者数が計画を下回るなど採用に苦戦し、技術者数の増加ペースが鈍化していると指摘。課題への具体策が示されない中、株価は円安による製造業業績の回復や、技術者派遣需要の増加に対する期待先行で上昇しており、次期中期経営計画での成長鈍化の懸念払拭(ふっしょく)を待ちたいとした。

  東建コーポレーション(1766):1.9%高の8420円。5-10月期の営業利益は前年同期比19%増の70億3700万円だったと発表した。建設、不動産賃貸事業ともに2桁の営業増益。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、相続増税により市場悪化懸念のある不動産賃貸事業の入居率が高水準を維持、増益基調が続くと考えられ、ポジティブとの見方を示した。

  ミライト・ホールディングス(1417):3.2%安の1060円。海外市場で転換社債(CB)165億円を発行すると発表。買収に関わるブリッジローンの返済資金などに充当する。転換価額は1368円。発行済み株式総数に対する潜在株式比率は14.13%になる見込みで、1株価値の希薄化が嫌気された。

  トレイダーズホールディングス(8704):26%高の191円。仮想通貨取引事業に参入すると13日発表した。同事業を運営する新会社「みんなのビットコイン」を設立。仮想通貨取引所の運営などを手掛けるQUOINE(東京・千代田区)と提携し、仮想通貨取引事業を既存の外国為替取引サービスと並ぶ柱としたい考え。

  エスクロー・エージェント・ジャパン(6093):14%高の1544円。17年2月期営業利益見通しを5億3400万円から前期比58%増の6億3600万円に上方修正すると14日午後に発表した。金融機関からの住宅ローン融資関連業務の受託件数が増加、登録司法書士によるASPサービスなどの利用頻度も上がった。未定としていた期末配当予想を15円とした。

  エージーピー(9377):1.9%高の920円。東燃ゼネラル石油(5012)と電力小売販売で代理店契約を締結、販売を開始したと14日に発表した。東京電力管内などで負荷率の高い顧客により幅広く最適な電気料金の削減プランを提案できるとしている。

  キャリアインデックス(6538):インターネットを通じた集客プラットフォームを運営、転職サイトの「CAREER INDEX」を中心に資格・スクールサイト、アパレル業界の転職サイト「Fashion HR」などを手掛ける同社が14日、東証マザーズに新規上場した。公開価格6060円に対し、初値は1.5%高の6150円となった。終値は5190円。

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