ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高投資責任者(CIO)は、トランプ次期政権下で見込まれる財政赤字増大やインフレ率上昇に伴い、米10年債利回りが来年には3%に上昇する可能性があり、その場合市場に打撃を与えると予想した。

  ガンドラック氏はトランプ次期大統領の政策を債券相場に不利だと指摘しており、米経済全般に影響が及ぶとの見通しを示した。指標の米10年債利回りは現在2.5%付近で取引されている。

  同氏は13日、自身が運用する「ダブルライン・トータル・リターン・ボンド・ファンド」に関するウェブ放送を通じた説明の中で、「米国債利回りがさらに上昇する地点に達しつつある。3%突破なら確実に社債やジャンク債の市場流動性に対して、実際の影響を及ぼし始めるだろう」と予想。「米10年債利回りが3%を上回れば、株式市場や住宅市場の一部側面に特に疑念を招き始めると思う」と付け加えた。

ガンドラック氏
ガンドラック氏
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  連邦公開市場委員会(FOMC)は14日にフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25ポイント引き上げる見通し。予想通りなら今年初めての利上げで、2008年の金融危機以降では2回目となる。ガンドラック氏はウェブキャストで、FOMC終了後は当局者が経済の過熱に伴い向こう数年にかけて一段と積極的に利上げを進める姿勢に傾く兆しを見極めていくと述べた。

  同氏が運用する「ダブルライン・トータル・リターン・ボンド・ファンド」(運用資産583億ドル=約6兆7200億円)の今年のリターンは12月12日時点でプラス1.9%。11月8日の大統領選でトランプ氏が勝利して以来、金利が上昇していることから、投資家は同ファンドから11月に14億ドルを引き揚げたとダブルラインは12月2日に明らかにしている。過去3年のリターンはブルームバーグが追跡する同種のファンドの90%を上回っている。

原題:Gundlach Says 10-Year Treasuries Topping 3% Would Punish Markets(抜粋)

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