米国で最も影響力のあるエネルギー企業、エクソンモービルのレックス・ティラーソン最高経営責任者(CEO)の後任は、原油生産の従属的な事業にすぎなかった同社の精製事業を主要な収益源へと変えた実績を持つ人物だ。

  ティラーソン氏が13日トランプ次期米大統領から国務長官に指名されたことを受けて、エクソンの精製部門を2012年から率いているダレン・ウッズ氏が次期CEOに起用される可能性が出てきた。国務長官就任への議会承認が得られないとしても、ティラーソン氏はエクソンの定年に達する来年3月までに退任予定だ。同氏の指名をめぐっては、共和党上院議員3人が懸念を表明している。

ウッズ氏
ウッズ氏
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  ウッズ氏が後任となれば、2年半にわたるエネルギー市場低迷や、北米シェール事業とロシアへのタイミングの悪い投資、気候変動に関連する情報を隠蔽(いんぺい)した疑いなどで身動きが取れなかった巨艦エクソンの舵取りをウッズ氏(51)は引き継ぐことになる。

  ただ、トランプ氏の大統領選挙での勝利や石油輸出国機構(OPEC)による減産計画、同社の製油所の価値を押し上げたウッズ氏の登場という、エクソンを取り巻くエネルギー業界の様相を変化させるプラス要素が出そろった。

  オッペンハイマーのアナリスト、ファデル・ガイト氏は電話インタビューで、トランプ氏の大統領就任がエクソンと石油業界にとって有利であることは「間違いないだろう」と指摘。「業界は米政権に助けを求めたことはないが、その変わり、『負担を減らしてほしい』と主張してきた。石油探査会社にとって規制緩和は負担が減ることを意味する」と述べた。

原題:Exxon CEO-in-Waiting to Inherit Rex Tillerson’s Mixed Legacy (2)(抜粋)

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