英銀HSBCホールディングスのダグラス・フリント会長は、トランプ次期米大統領が金融危機以降に導入された規制の枠組みを解体するとは予想していないと語った。ただその一方で、「ライトタッチ(軽い規制)」のアプローチに戻ることは、銀行業界に災いを及ぼしかねないと警告した。

  フリント会長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、預金受け入れ銀行の自己勘定取引を制限する「ボルカー・ルール」が幾分緩和されることはあり得るだろうとしながらも、金融危機以前の状態に戻りたいと銀行は望んでいないと発言。米国の規制が緩和されても、欧州がそれに倣う可能性は低いとの見方を示した。

  同会長は「銀行業界そのものが、われわれにとって最大のリスクだ。全ての金融機関が相互にリスクにさらされている以上、経済的に望ましい資本を大きく下回るにもかかわらず人々が活動できる世界に属していたいとは思わないだろう。ライトタッチの規制と最も低い基準を競うことは、銀行のマナーとして不作法極まりない」と語った。

原題:HSBC Chairman Flint Doesn’t See Trump Rolling Back Regulation(抜粋)

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