ロンドンの金融業界は欧州連合(EU)離脱に備えているが、重要な市場の一つで既にトップの座を失っていることが、国際決済銀行(BIS)の最新の報告で分かった。

  BISの分析によると、2兆7000億ドル(約311兆円)の金利デリバティブ市場で英国のシェアは39%と2013年の50%から低下している。一方、ニューヨークのシェアは41%と23%から拡大した。

  ニューヨークが市場シェアでロンドンを抜いたのは、米ドル建てデリバティブの取引が急増する一方でユーロ建てが減少したためだ。トレーダーらは欧州中央銀行(ECB)が予想可能な将来において金利を据え置くと見込む一方、米金融当局は来年に金利を引き上げていくと考え、ドル建てデリバティブの取引を増やしているとBISが説明した。

ロンドンの金融街
ロンドンの金融街
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

  ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの金融学助教授のアンドレア・ベドリン氏は「ユーロ圏では金利に関して何も起こらないので、誰もデリバティブ取引をする理由がない。ユーロ建ての取引が大きく減るのは当然だ」と話した。

原題:Even Before Brexit, London Lost Its Status as Derivatives Center(抜粋)

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