トランプ次期米大統領が国務長官に指名を決めた米石油会社エクソンモービルのレックス・ティラーソン最高経営責任者(CEO)は、オバマ政権下のホワイトハウスを頻繁に訪問していた。米政府が2014年にロシアに対する経済制裁に踏み切る中で、競合企業が有利にならないようにするのが目的だった。

  訪問者記録によると、2期8年にわたるオバマ政権下にティラーソン氏がホワイトハウスを訪問した回数は少なくとも20回。このうち、ウクライナへの軍事介入を理由にオバマ大統領が対ロシア制裁の承認を開始して以降に5回訪問した。

  訪問目的は非公表が原則のため匿名を条件に話した当時のホワイトハウス当局者によると、ティラーソン氏は欧州が米国ほど厳しい制裁を科さず、欧州の石油企業がロシア事業で有利になる事態を懸念していた。14年5月のエクソン株主総会で同氏は対ロシア制裁について「極めてうまく実施しなければ、効果的ではない」と語っていた。

  ティラーソン氏が国務長官に就任すれば、現在のロシア制裁を維持するかどうかの判断で中心的な役割を担うことになる。現状では、エクソンのパートナー企業であるロシア国営石油会社ロスネフチのイーゴリ・セチン最高経営責任者(CEO)ら数百人が制裁対象者リストに入っている。

  ホワイトハウスのフリードマン報道官はティラーソン氏の訪問についてコメントを控え、制裁協議に関しては財務省に問い合わせるよう促した。財務省からはまだコメントを得られていない。

  
原題:Tillerson a Frequent White House Visitor Over Russia Sanctions(抜粋)

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