米大統領選後の日本株の上昇相場をけん引してきた銀行株に上げ一服感が出てきた。SMBC日興証券の吉野豊チーフテクニカルアナリストは、テクニカル的には上昇波動拡大が見込まれるものの、足元では当面の戻りの節にさしかかっているため短期的に調整する可能性が高いとみている。

  東証1部業種別指数で銀行指数は11月9日から前週末9日までの1カ月で4割近く上昇、33業種では証券・商品先物取引に次ぐ高いパフォーマンスをあげた。しかし今週に入ると12、13日と続落し、一転して2日間での下落率上位になった。

  銀行株のなかでもこの1カ月で最も上昇した三菱UFJフィナンシャル・グループの株価について吉野氏は、7月に二番底を付けた後は11月に4月高値593円を上抜いて短期波動が右肩上がりに転換、650円の節も超えて切り返しが拡大していると分析する。ただし短期的には、7月の安値に2015年1月安値から6月高値までの上昇幅を加算した760円や、14年3月安値から15年6月高値までの上げ幅を足した840円の節で上昇はいったん頭打ちとなり、100-130円幅程度の調整が生じると予想する。

  値固めが進んだ後の17年には、まず15年6月の高値936.8円を上抜き、11年11月安値から15年6月高値までの上げ幅を7月安値に足した1040円か、01年5月高値から03年4月安値の下げ幅を11年11月安値に足した1310円に上昇する可能性を吉野氏は指摘した。

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