サウジアラビアは米国のシェールオイル生産が2017年の原油価格上昇に反応しないと誤った見方を取っている、と米ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。

  ゴールドマンはリポートで、同行の来年1-6月(上期)の原油価格予想として、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が約束通り減産を実施すれば1バレル=60ドルを上回る可能性があるものの、米国のシェールオイル生産の回復で価格は55ドルに押し戻されるとの見方を示した。サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は10日、米国のシェールオイル生産会社が来年、供給面で大規模な反応を示すとは予想していないと述べた。

  ロシアなどの国々がOPECと協調減産を実施する方針を示したことに加え、サウジが予想外に先の合意水準を上回る減産を実施する方針を示唆したことから、アナリストらは原油価格がほぼ1年半ぶりに60ドルに上昇する可能性があるとみている。ただ、減産計画にはシェールブームの恩恵を受けている米国とカナダなどの生産国は含まれていない。米国の石油リグ(掘削装置)稼働数は既に1月以来の高水準に達している。

  ダミアン・クーバリン氏とジェフリー・カリー氏らアナリストは11日のリポートで「発表された減産が予想以上に順守されることと、サウジが一段の減産に前向きな姿勢を示していることが、当行の予想にとって2つの上振れリスクだ」と説明。「ただ、サウジのエネルギー相による米シェール企業は17年に反応しないだろうとする10日のコメントには賛同できない」と述べた。

原題:Goldman Says Saudis Wrong to Rule Out U.S. Shale Oil Rebound (3)(抜粋)

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