12日の新興市場では、原油相場が2015年7月以来の高水準に達し、ロシアやコロンビアなど産油国通貨が上昇した。一方、中国資産は下げた。

  ロシアなど石油輸出国機構(OPEC)の非加盟国が来年の生産削減で合意したことに加え、サウジアラビアが一段の減産の用意があることを示唆したことを受けて原油が上昇する中、新興市場通貨が買われた。市場関係者は中銀の金融政策の見通しにも注目。今週の米利上げは100%織り込まれており、さらに7割近い確率で来年6月までに追加利上げが予想されている。

  • 新興市場通貨指数は前週末比0.3%高。当初の下げから上昇に転じた
  • ロシア・ルーブルが上げを主導。コロンビア・ペソは1カ月ぶり高値に向け上昇
  • ブラジル・レアルは初め政治的懸念から下げていたものの上昇
  • MSCI新興市場指数は続落
  • 上海総合指数は2.5%安、人民元は8年ぶり安値に向かい、中国国債相場も下落
  • アナリストは中国資産の下落理由について、一つの中国という従来の政策をめぐるトランプ次期米大統領の疑念や保険会社の株取引への規制、不動産価格の下落懸念などを列挙

市場関係者の反応

  • IGアジアの市場ストラテジスト、ジンイ・パン氏(シンガポール在勤)は「OPECをめぐるニュースによってエネルギー関連株が上昇し、この日のアジア株式市場は下げが抑えられる展開となった。全体としては、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、慎重な姿勢が広がっている」と語った。

    原題:Emerging-Market Currencies Climb as Ruble Jumps With Crude Oil
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