為替市場でドル高・円安が進み、企業の業績拡大期待が一段と強まっている。野村証券の為替ストラテジーチームは9日付で、2017年末のドル・円見通しを1ドル=112円から120円に見直した。企業収益は前提為替が円安に修正されれば上乗せされるため、好業績を背景とした日本株高に弾みがつく可能性がある。

  現時点で、同証券アナリストによるラッセル・ノムラ・ラージキャップ(除く金融)構成企業の17年度経常増益率予想は12%。前提為替は1ドル=103円だ。17年末に1ドル=120円なら、増益率は「約14%に高まる」と野村証券投資情報部の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジストは試算する。

  伊藤氏は、11月9日の米大統領選以降の上げ相場では円安だけでなく、原油価格の変動に合わせた製品価格への転嫁が進んでいることや、「生産性向上など企業の自助努力も評価されている」と分析、円安と企業の変革の双方が評価され、日本株相場は上値追いの勢いが増すとみている。同証の日本株ストラテジーチームでは17年1-3月の日経平均の高値を2万2000円と予想している。

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