トランプ次期米大統領は、中国政府が主張する「一つの中国」政策への自身の支持は貿易でより良い対応ができるかにかかっていると述べた。また同氏が誰と話をするかについて、他国、特に中国が決めるべきではないとあらためて表明した。

  トランプ氏は「FOXニュース・サンデー」のインタビューで、「私は一つの中国政策を完全に理解しているが、貿易など他の分野に関する問題で中国と合意しない限りは、その政策にわれわれが縛られねばならない理由が分からない」と語った。インタビューは10日に録画された。

  同氏はまた「中国が私に指図することを望まない」と述べ、外交的な慣例に反して台湾の蔡英文総統と電話会談を行った後に中国政府の反発を受けてツイッターに1週間前に投稿したコメント内容を繰り返した。

  台湾は中国の一部だとする「一つの中国」政策を、中国本土側は根本的原則と位置付けている。トランプ氏はインタビューで、「中国による通貨価値引き下げ、われわれが中国製品に課税していないのに中国が米国製品に高率の関税をかけていること、すべきでないのに南シナ海の真ん中に巨大な要塞(ようさい)を築いていること、また率直に言って北朝鮮問題でわれわれを全く助けてくれないこと」に、米国が「非常にひどく打撃を受けている」と述べた。

  UBSの中国経済調査責任者、汪涛氏(香港在勤)は「トランプ氏が一つの中国政策を交渉の材料に利用したがっているのは、かなり明らかに思える」と指摘。「中国が貿易と台湾のバランスを取ることはない。台湾は中国の核心的利益に位置付けられており、取引材料ではない」と述べた。

  中国共産党機関紙の人民日報系の新聞、環球時報は12日の社説で「トランプ氏はビジネスしか知らず、全てが値札で評価できると考えているようだ」とし、一つの中国政策は「売り買いできるものではない」と反論した。
 
原題:Trump Ties One-China Policy to Cutting a Better Trade Deal (3)(抜粋)

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