12日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  gumi(3903):前週末比14%高の880円。5-10月期営業損益は5億6300万円の黒字に転換した。前年同期は15億円の赤字。スクウェア・エニックスと共同開発し配信したゲーム「ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス」や4月配信のオリジナルタイトルの「クリスタル オブ リユニオン」などが好調だったほか、海外拠点の再編に伴うコスト削減なども寄与した。

ゲーム好調で黒字転換
ゲーム好調で黒字転換
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg


  日本通信(9424):24%高の195円。総務省がソフトバンクに対し、格安スマートフォン事業を手掛ける日本通信との回線接続で協議再開命令を出す方針であることが分かった、と10日付の産経新聞が報道。電気通信紛争処理委員会の中山隆夫委員長が9日の記者会見で明らかにしたという。証券ジャパン調査情報部の野坂晃一上席次長は、拒否されていた接続が認められれば事業チャンスが広がり、日本通信の収益にとってメリットになるとの見方を示した。

  森永乳業(2264):7.9%高の783円。東海東京調査センターは9日付で、目標株価を1000円から1110円に引き上げた。荒木健次シニアアナリストは電話取材で、上期も強かったBtoCのヨーグルト事業が好調に推移していると指摘。売り上げ増に向け設備投資するなどヨーグルト強化の姿勢を評価、2017年3月期営業利益予想を170億円から208億円(会社計画205億円)、18年3月期を181億円から216億円に増額した。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

  エーザイ(4523):1.1%安の6804円。米バイオジェンの実験薬「アデュカヌマブ」の試験で1人の患者が治療に伴う発作と脈拍消失を起こしたことが、米サンディエゴで開かれたアルツハイマー症臨床試験会議(CTAD)での発表で明らかになった。みずほ証券では、エーザイは同薬の開発と販売のオプションを有し、株価プレミアムの一つになっていると指摘。CTADのアブストラクト(論文抄録)公開に伴い9日の株価が上昇していたこともあり、ネガティブとの見方を示した。

  味の素(2802):4.6%高の2335円。核酸医薬品の開発・製造受託(CDMO)を手掛けるジーンデザイン(大阪府茨木市)を買収すると発表。味の素が持つオリゴ核酸製造技術、医薬品の製造機能・ノウハウとジーンデザイン社の持つ経営資源との相乗効果で、成長が期待されている核酸医薬品のCDMO分野で事業拡大を図るのが狙い。

  TDK(6762):2.1%高の8340円。半導体装置の米インベンセンスの買収に向けて交渉中とロイター通信が報道。1株当たり12ドルを提示したという。野村証券は業界再編でプレイヤー数が集約されれば一段の生産効率改善や技術革新が期待でき、市場拡大につながる可能性があると指摘。報道が事実と仮定した場合、センサー業界の事業統合はポジティブと評価した。報道を受けてTDKでは、戦略成長製品の一つであるセンサー事業の拡充のため常にあらゆる選択肢を検討しているとのコメントを発表。

  エイチーム(3662):9.2%安の2159円。8-10月期の営業利益は前年同期比44%減の2億9300万円だったと発表した。スマートフォン向けゲーム「ヴァルキリーコネクト」や「ユニゾンリーグ」などが好調に推移し売上高は5割超の増収となったが、テレビCM放映などによる広告宣伝費の増加が響いた。

  日本特殊陶業(5334):4.6%高の2671円。モルガン・スタンレーMUFG証券は9日付で投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」、目標株価を2000円から3500円に引き上げた。自動車関連での業績拡大と半導体パッケージの赤字縮小により、業績は市場コンセンサスを大幅に上回ると予想。2017年3月期営業利益予想を455億円から531億円(会社計画は前期比29%減の471億円)、来期は465億円から594億円に上方修正した。

  カナモト(9678):11%高の2858円。17年10月期の営業利益は前期比4.5%増の158億円と3期ぶりの増益を見込むと9日に発表した。北海道の新幹線延伸工事や豪雨災害の復旧・復興工事、東京五輪に向けたインフラ関連工事などで建設機械のレンタル需要は底堅く推移すると想定した。

  丹青社(9743):7.7%高の821円。2-10月期営業利益は前年同期比51%増の37億2000万円だったと9日に発表した。ディスプレー市場の環境が引き続き良好で大型案件の完工も寄与、売上総利益が増えた。各セグメントの良好な状況を踏まえ、17年1月期の営業利益計画を34億円から前期比18%増の38億円に上方修正した。

  かんぽ生命保険(7181):3.6%高の2576円。大和証券は9日付で投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を2230円から2810円に引き上げた。金利感応度が高く、超長期の金利上昇に対する期待が大きいほか、価格戦略で17年4月期の保険料改定に向け前向きな姿勢を示していることを評価。また、商品戦略では17年1月に基幹系システムの更改を予定しており、来年度には新サービス・新商品の提供も容易になるとの見方も示した。

  ラウンドワン(4680):4.1%安の748円。11月の既存店売上高は前年同期比4.4%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。前年に比べて土日祝日数が1日少なかったこともあり主力のアミューズメント、ボーリングが振るわなかったほか、スポッチャは来店客数が大幅に減少した。

  菊池製作所(3444):3.2%安の895円。4600万円の黒字と見込んでいた17年4月期の営業損益計画を4億6900万円の赤字に下方修正した。試作・金型の既存加工事業で情報通信機器、精密電子機器の加工分野の上期受注が想定を下回ったほか、新規分野のロボット事業も主力のマッスルスーツが当初見込みには届かない見通しとなった。

  ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス(3657):4.3%高の968円。9日発表した8-10月期営業利益は前年同期比39%増の8億5700万円だった。いちよし経済研究所は同期で前年同期比で増益に転換、良好な業績推移が続くとの見方は変わらないと評価。今後の受注環境については、10月発売の「プレイステーションVR」や17年3月発売予定の「ニンテンドースイッチ」などに対応するソフトの拡充が期待され、家庭用ゲーム向けデバッグ需要の拡大が期待できると分析した。

  神戸物産(3038):16%高の3490円。神戸地方検察庁が9日、同社株式を対象とするインサイダー取引の嫌疑に関し、捜査対象者全員を不起訴処分にしたことを報告すると12日朝に発表した。業務スーパーを手掛ける同社は2月、インサイダー取引に関し証券取引等監視委員会の調査に協力していることを認め、役職員関与の有無も含め調査を実施したことを明らかにしていた。

  牧野フライス製作所(6135):4.9%高の987円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は9日付で投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を630円から1200円に引き上げた。為替前提を円安方向に修正したほか、出遅れていたエンジン加工などの自動車向け受注が、環境規制強化などで今下期以降に回復に向かうと想定。18年3月期営業利益計画を89億円から128億円、再来期は87億円から148億円に増額した。

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